投資開発事業トピックス

清水建設（株）＜社長 井上和幸＞が埼玉県新座市で開発を進めてきた大規模物流施設「S・LOGI（エスロジ）新座プロジェクト」の最終棟「S・LOGI新座East2」（延床20,030m²）がこのほど竣工し、本日から本格稼働しました。これにより、先に竣工した「S・LOGI新座West」「S・LOGI新座East1」を含め、総投資額約400億円、総延床面積190,000m²に上る大規模物流施設の開発が完了しました。

建設地は、都心から25km圏の新座都市計画事業大和田二・三丁目地区土地区画整理事業区域内（敷地面積約90,000m²）に位置します。関越自動車道所沢ICから約2km、外環自動車道和光ICから約7km、JR武蔵野線新座駅・JR貨物新座ターミナルからは約1kmと交通利便性に優れ、首都圏向けの物流施設として最適な場所に立地しています。

S・LOGI新座East2は、地上4階・延床20,030m²のBTS（Build To Suit）型物流施設で、一定の施設汎用性を確保しつつ、テナントニーズを取り入れながら開発を進めてきました。施設内には、化粧品の充填作業等に対応できるクリーンルーム1,640m²を配置するとともに、火災リスクに対するBCPニーズに応えるため、AIを活用した「早期火災検知システム」を実装しています。このAIシステムは、誤検知することなく高精度かつ早期に火災を検知する高機能防災システムで、West棟にも一部導入しています。

当社は2007年からS・LOGIシリーズと銘打ち、テナント企業のニーズへ柔軟に対応できる「汎用性」と「可変性」を重視した物流施設の賃貸事業を展開しています。S・LOGI新座を含め、これまでに首都圏5カ所で計7棟（計300,000m²）の施設開発を終え、保有物件はいずれも満床で稼働しています。

S・LOGI新座は、地権者の取りまとめから土地の造成等をはじめ、設計・施工・運営管理まで、当社の建築・土木・投資開発等の各セクションが一体となって手掛けたシリーズ最大規模となる3棟構成の物流施設です。延床面積130,000m²・1フロア27,000m²のWest棟は1区画7,000m²から利用できる大規模マルチ型物流施設、延床面積40,000m²のEast1棟はEast2棟と同じく幅広いニーズに対応できるBTS型物流施設として開発したもので、優れた機能性と利便性の高い立地条件が評価され、3棟全てが満床で稼働を迎えることができました。なお、3棟の屋上スペースには総面積38,000m²に及ぶ太陽光発電パネルを設置しており、年間約4,800MWhの電力をFIT電源として創出します。

当社は引き続き、開発・設計・施工・運営管理に一気通貫して対応できる総合建設会社としての強みを生かし、首都圏、中部圏、関西圏、福岡圏を中心に、テナント企業に新たな価値を提供する物流施設の開発を進めていく考えです。