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投資開発事業トピックス

2021.06.17

福岡空港近接地で物流施設を開発~西日本鉄道に一括賃貸~

清水建設(株)<社長 井上和幸>は、投資開発事業の一環として、福岡空港に近接する当社所有地(博多区東那珂二丁目17番1、5,575m2)において、約30億円を投じ国際物流拠点となる物流施設「S.LOGi(エスロジ)福岡空港」の開発に着手します。明日18日に現地で起工式を行い、来年8月の竣工後、西日本鉄道(株)に一括賃貸します。

福岡空港は東南アジアや中国各都市を結ぶ便を増便する計画があり、航空フォワーダー事業者※は空港周辺で物流施設を求めています。そうした中、フォワーダー企業部門で国内大手の一角を占める西日本鉄道(株)と空港近接地に所有する敷地の再開発を計画していた当社の思惑が一致し、当社が西日本鉄道(株)の希望条件に沿ったBTS型物流倉庫を開発し、同社へ一括賃貸することになりました。

建設地は、空港から約850m、福岡都市高速環状線の半道橋インターチェンジから直線距離で約500mに位置し、航空フォワーダーの拠点としては絶好のロケーションです。起工するS.LOGi福岡空港は、地上4階、延床11,558m2で、1フロアあたり最大約2,500m2の倉庫スペースを確保できます。また、3階のフロア半分には生鮮類等をストックできる温度帯管理機能を設けます。“空港至近”“24時間操業可能”“専用倉庫(保税機能含む)”という航空フォワーダーが求める3大条件を満たすことから、西日本鉄道(株)の事業に寄与するものと考えます。西日本鉄道(株)は、S.LOGi福岡空港の一括賃借について、「福岡空港至近の立地に国際物流拠点を構えることでフォワーダー事業を拡大し、九州の成長のための一翼を担いたい」とコメントしています。

当社は2007年からS.LOGiシリーズと銘打ち、テナント企業のニーズへ柔軟に対応できる「汎用性」と「可変性」を重視した物流施設の賃貸事業を首都圏で展開しています。これまで圏央道と外環自動車道沿いの5カ所に7棟、計30万m2近くの物流施設の開発を手掛け、保有物件はいずれも満床で稼働しています。現在、日本人の購買スタイルの変化や3PL化※を図る企業の増加を受け、首都圏のみならず、国内の主要都市において物流施設に対する根強い需要が存在します。当社はこうした需要を踏まえ、引き続き国内で広く物流施設の投資開発に取り組みます。

フォワーダー事業者

自らは輸送手段を持たず、船舶・航空機・トラック・鉄道などを利用し、荷主 と直接契約して貨物輸送を行う事業者を意味する。これに対し、自ら輸送手段を持って輸送する事業者をキャリアと呼ぶ。

S.LOGI福岡空港の建築概要

S.LOGI福岡空港の建築概要

建設地 福岡県博多区東那珂二丁目17番1
規模 敷地面積5,575m2、延床面積11,558m2、地上4階
構造 鉄筋コンクリート(柱)・鉄骨(梁)ハイブリッド構造(RCSS造)+一部鉄骨造
開発・設計・施工 清水建設(株)
用途 倉庫・事務所
工期 2021年6月28日~2022年8月31日
※ニュースリリースより転載