不動産開発

海外での不動産ビジネスを強化

不動産開発

不動産開発海外での不動産ビジネスを強化

シミズは明治時代から海外に進出し、主に東アジアで事業を展開してきました。近年は、本業である建築事業に留まらず、不動産開発事業においても海外展開を強化しています。

20年ぶりの海外不動産開発事業

2棟の建物を3本の橋でつなぎ、最上階の橋には空中プールが設けられている。この大胆なデザインで注目を集めるシンガポールの超高層分譲マンション「スカイ・ハビタット・コンドミニアム」。

2015年に竣工したこの建物は、当社が20年ぶりに手掛けた海外不動産開発事業の再開第一号案件です。
シンガポールの不動産最大手のキャピタランド社、三菱地所、清水建設の三社による共同事業であり、当社は不動産開発子会社を設立し、事業に参画すると同時に施工にも携わりました。リー・クアンユー元首相等を輩出した名門校が立地する住宅地として人気の高いエリアに位置し、商業の中心地オーチャード駅まで5駅という利便性や、シンガポールのランドマーク「マリーナ・ベイ・サンズ・ホテル」と同じ設計事務所が起用されたことなどから、販売開始時は話題を呼びました。
大部分が分譲済で、現在は販売の最終段階に入っています。

スカイ・ハビタット・コンドミニアム
スカイ・ハビタット・コンドミニアム。
地下2階・地上38階で全509戸の分譲マンション
敷地内に位置するプール
敷地内に位置するプール

国内での実績とノウハウを生かしたデータセンター開発

続いて着手したのが、2016年に竣工したシンガポールの「ウッドランド・データセンター」。

ウッドランド・データセンター
ウッドランド・データセンター。20年間の賃貸事業。

開発・運営母体はデータセンター・ワン社(清水建設とシンガポール政府系企業のケッペル・インフラストラクチャー・トラストが出資)です。
当社の投資開発事業としては初のデータセンター開発でしたが、日本国内における豊富なデータセンターの設計施工実績とノウハウ・知見を生かすことができました。テナントであるシンガポール政府系のデータセンター事業者とは、20年間の長期リース契約を締結しており、順調に稼働中です。

シンガポールとジャカルタで開発事業が進行中

現在は、シンガポールでオフィス、インドネシアでサービスアパートメントの開発事業を進めています。
シンガポールの「ロビンソンロードオフィスプロジェクト」(2020年竣工予定)は、ビジネス街におけるオフィスビルの開発・賃貸事業。当社が設計・施工を手掛けます。開発計画の特徴は、独創的なファサードを持つ洗練された外観のデザインと、85%超の同国最高水準のオフィス基準階レンタブル比(延床面積に対する賃貸可能面積)を実現したこと。また、冷水を用いた空調「チルドビーム」を採用して省エネ性を高め、シンガポール政府機関の環境認証グリーンマークや、米国LEED認証の最高ランクを取得予定です。

ロビンソンロードオフィス
ロビンソンロードオフィス。ハイグレードなオフィスビル開発として、
共同事業者やテナント向けのショールームとしても活用していく
チカランサービスアパートメント
チカランサービスアパートメント。
当社初の海外単独投資開発事業となる

インドネシアの「チカランサービスアパートメントプロジェクト」(2019年竣工予定)は、首都ジャカルタから東に約40㎞離れた東部工業団地エリアに位置するサービスアパートメント(SA)の開発・賃貸事業です。
海外では当社初の単独投資開発事業であり、国際支店現地法人が設計・施工を担当。竣工後は、藤田観光が214室を一括して借り上げて運営する計画です。建設地周辺は、日系メーカーの生産施設が多数集積するため、法人の赴任者・出張者を中心に、ホテルとアパート双方の機能を持ったSAへの強いニーズがあります。

強みを生かし、更なる高みを目指す

シミズの不動産開発事業における強みは、設計、施工、エンジニアリングという資源、
そして、地球規模で広がる営業ネットワークであると言えます。
今後は、ASEANの中ではシンガポール、ジャカルタ、ホーチミンの3都市を拠点に、さらには、北米にも事業を広げながら、
海外不動産ビジネスにおける一層の躍進を目指します。

記載している情報は、2017年12月5日現在のものです。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。

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