vol69
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青山通りに南面し、神宮外苑に隣接するオフィス・店舗・ショールームで構成された複合ビルである。高層部は、整形無柱なオフィス空間としてのガラスボックスと、彫刻的な形状を持つコアにより青山に新たな風景を作ることを試みた。低層部は敷地内を貫通する「道」に沿わせ店舗・ショールームを展開することで、青山通りの賑わいと街並を外苑方面の敷地最奥部へと連続させている。接道長さが約50mと限られた敷地であるため、オフィスの出発階は2階とし、「スカイロビー」として喧騒から離れたゆとりある空間となるよう計画、それにより接地レベルを開放することで、「道」と商業施設の設置を可能にした。間口47m、軒高13mのフレームを敷地間口いっぱいに構えることで青山通りとの一体感を高め、フレーム内に設けられたガレリアの吹抜け空間・2階のスカイロビー・ショールーム・商業施設のヴォリューム、街路樹・水景施設・サイン・ボラード、車・人を出演者とした劇場空間に見立てることで青山通りに対する演出としている。青山OM-SQUAREAOYAMA OM-SQUARE瀬尾 剛史07vol.69

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