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AOYAMA GAKUINELEMENTARY SCHOOL青山学院初等部守るべきもの:母校の記憶・土地の力敷地はかつて緑豊かな武家屋敷で、校庭にある樹齢200年のクスノキの株立ちとケヤキの大木が土地の歴史と共に子どもたちを長年見守ってきた。運動会では、あえてクスノキの周りを子どもたちが駆け回る。築50年近い旧校舎と礼拝堂を建て替えるにあたり、「記憶」の集積体として、学校独自の学習空間を再構成した。変えるべきもの:「陰」を転じて「陽」へ不整形な敷地を最大限活用し、「裏」をつくらないようにした。土地の力を再発見し、クスノキとケヤキそして礼拝堂を中心に全ての内外空間が互いに連鎖し合い、子どもたちを包み込む環状空間をつくり出した。育むべきもの:アクティブな学習空間の繋り芝生のグラウンド、クスノキと礼拝堂を学校の中心に据え、さまざまな学習環境や子どもたちの居場所が有機的に繋がるように配置した。「同心円状と環状の繋がり」の中に子供たちが個々の居場所を見出し、活気ある学校の全体像が生まれる。藤田 聡09vol.69

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