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研究者の立場から、DX・AI技術で現場を革新する。

研究者の立場から、
DX・AI技術で現場を
革新する。
研究
宮下 裕貴
2016年入社
基幹理工学研究科 情報理工・情報通信専攻 修了
就職活動時/入社当時

AI技術の社会実装を通じた、
建設業界の変革を志して。

当初はコンサルタントやメーカー、プラントエンジニアリング、AIなど、幅広い業界に興味を持っていました。これらの企業に共通していたのは、情報技術を駆使して社会課題を解決し、AIを単なるツールではなく、業界変革の鍵として戦略的に捉えている点であり、そこに大きな魅力を感じていました。中でも建設業界は、労働力不足や生産性向上といった多くの課題を、AIやデジタル技術によって抜本的に変革できる、大きなポテンシャルを持つ産業だと思いました。特に、清水建設のAI、ロボティクス、BIM/CIM、IoTなどを活用し、建設現場の高度化・省人化・安全性向上といった現場革新を積極的に推進している姿勢には、強く惹かれるものがありました。
また、研究開発においても、基礎研究から現場実装まで一貫して取り組むことができ、情報分野の専門人材が活躍できる体制が整っている点も、研究員として成長できる環境だと感じました。実際に社員と話す中で、専門性を尊重しながらも現場と連携し、実用性と研究的価値のバランスを取りながらプロジェクトを進めていることにも強く共感しました。これらを踏まえ、私の専門であるAI技術の社会実装において、最も大きな可能性と責任を感じられるフィールドが清水建設にあると感じ、入社を決意しました。
現在の仕事 /
大切にしている想い

自らの専門性が社会や
現場の課題解決につながっている
というやりがい。

現在は技術研究所に所属し、建設現場におけるDX・AI技術の応用研究、現場適用に向けた技術開発を担当しています。具体的には、建設機械の自律運転に向けたAIアルゴリズムの研究、BIM/CIMと連携した3Dデータ解析、現場に配置したセンサー値の解析とダッシュボードの構築などの業務に従事しています。研究成果が机上で終わらず、建設現場の省力化、安全性向上、品質改善といった形で具体的な効果を生む過程に関わることができています。自らの専門性が社会や現場の課題解決につながっているという実感があることが、企業研究員だからこそ感じるやりがいです。仕事で大事にしていることは3点あります。まず、「現場の目線で技術を考える」ことです。デジタル技術は非常に強力なツールですが、現場の課題や運用環境を正しく理解しないまま導入しても、十分な効果は発揮できません。そのため、技術ありきではなく、ニーズを起点に技術開発するよう常に心がけています。2つめは、「デジタル技術の導入コストと現場の効率化のバランスを取る」ことです。研究開発目線では、技術的なチャレンジや新規性も重要ですが、最終的には現場で使われて、利益確保・向上に繋がらなければ意味がありません。そのため、新技術の導入コストをできるだけ下げて、利益に貢献できるよう尽力しています。3つめは、「専門外の人にも伝わる説明を心がける」ことです。デジタル技術を専門とする方は社内に少ないため、分かりやすく説明し、プロジェクトでの合意形成を円滑にできるよう努めています。
叶えたい未来
AI・IoT技術を通じて、建設業の常識や働き方を根本から変える革新を生み出すことです。建設業は、他産業に比べてデジタル化が遅れているといわれる部分もあります。情報系の研究者として、建設現場の省力化・安全性向上・品質確保につながる技術を、研究を通じて発見するだけでなく、「建設のあり方そのもの」を変えるようなイノベーションを起こせるような人物になりたいです。
あなたにとっての“子どもたちに誇れるしごと”とは?
社会の役に立ち、未来に良い影響を残す仕事です。自身の子どもを含め、将来ある子どもたちが、大きくなった時に快適さ・豊かさを享受できる世界への土台作りをできればと思っています。清水建設での仕事を通じて、「パパは目立たないところで、みんなの安全や未来の街のための技術を開発しているんだよ」と胸を張って言えることが、私にとっての「誇れるしごと」です。

One day
schedule

ある1日のスケジュール

  • 8:00
    出社
    スケジュール確認や、タスク整理、メールチェックを行う。
  • 8:30
    情報収集
    最新の研究論文を読んだり、
    他社の技術動向をチェックしたりする。
  • 10:00
    デスクワーク
    現場に導入するシステムの構築や、
    新たなAIシステム構築に向けてプログラミングを行う。
  • 12:00
    昼食
    技術研究所近くの定食屋で同僚とランチ。
  • 13:00
    現場打ち合わせ
    現場に導入したシステム改善に向け、
    現場の方から意見を聞き取り。改善点を整理。
  • 15:00
    デスクワーク
    システムの改修に向け、
    同僚と一緒にプログラミングを行う。
  • 18:00
    退社
    タスクのやり残しをチェックした後、
    机を整理して帰宅。

My day off

休日の過ごし方

現在0歳の子どもがいるため、休日は育児を中心とした時間の使い方をしています。特にこの時期は、日々成長する子どもの表情や仕草に驚かされることも多く、かけがえのない瞬間をしっかり見守りたいという思いで、できるだけ一緒に過ごすようにしています。オムツ替えやミルクなども分担しながら、夫婦で協力して育児に向き合っています。また、平日は仕事に集中している分、休日は家族で近所を散歩したり、ベビーカーで公園に出かけたりといった、シンプルながらも心が安らぐ時間を大切にしています。そうした時間の中で、仕事とは違った視点や発見を得ることも多く、リフレッシュと感性のリセットにもつながっています。