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プロジェクト概要

所在地
東京都渋谷区
工期
2015年5月1日~2016年3月31日
構造・規模
木造2階建 千鳥破風入母屋造、一部切妻造 桟瓦葺
建築面積761.99m2
延床面積1016.33m2
  • 聖心女子大学構内の旧久邇宮邸(きゅうくにのみやてい)は、香淳皇后(昭和天皇の皇后)の父、久邇宮邦彦王の邸宅として1918(大正7)年に建設されました。学生の課外活動や授業などの場として広く活用され、2000(平成12)年には国登録有形文化財に登録されています。将来に残すべき貴重な歴史的建築物として、2015(平成27)年より本格的な耐震改修が行われました。
  • 当社は、創建時の部材をできる限り活かし、劣化状態を精査した上で腐朽部分を除去して修理するとともに、既存の壁を耐震壁にし、屋根瓦を葺き替えて軽量化をはかる耐震改修を実施。
  • また、建物は学生たちの情操教育や伝統文化継承の場として利用されるため、往時の趣を残しつつ、室内の美術品の劣化および損傷を防ぐ目的で、杉戸絵・襖絵の複製も作成しました。
  • 工事を終え、より安全で末永く利用できる環境が整った旧久邇宮邸は、2017(平成29)年、和風を基調とした宮家の邸宅で唯一残る貴重な遺構として、国の重要文化財に指定されました。
  • 今回の「the 現場」では、外観や美術的価値の高い内装を損なうことなく耐震改修を行った現場の様子をご紹介します。