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【第6回】半田赤レンガ建物整備工事

プロジェクト概要

工事名称
半田赤レンガ建物整備工事
発注者
半田市
所在地
愛知県半田市榎下町8番地
設計・監理
株式会社 安井建築設計事務所
施工
清水・七番特定建設工事共同企業体
工期
2014年6月~2015年6月
構造・規模
レンガ造・木骨レンガ造
2階・搭屋2階(2階以上閉鎖)
建築面積2,790㎡
延床面積4,980㎡
  • 半田赤レンガ建物は、明治31年(1898年)カブトビール工場として当時の清水満之助店が施工した建物です。現在は、国の登録有形文化財、近代化産業遺産に登録されています。大規模な多層のレンガ造部分とハーフティンバー(木造軸組+レンガ真壁+斜材木材)部分が現存し、ビール工場として、外部との断熱を図るため壁や床に中空層を設ける等、先人の知恵が結集されています。
  • 今回、当社が保存と再生に向けた工事を再び担当。明治以来、激しい戦渦を乗り越えてきたこの歴史的な建造物を保存修復するとともに、将来に亘り安心安全な建物として利用できるよう耐震性能を確保することを大きなテーマとして本プロジェクトは進められました。
  • 改修設計は元設計の巨匠妻木頼黄(よりなか)の設計図面が残っていなかったため、平成8年の半田市購入後の耐震調査図と目視を元に行いました。歴史ある外観および内部の表情を残すため、耐震補強には鉄筋挿入工法を採用。レンガ壁内に上から鉄筋を挿入し、グラウトを注入することで補強を行い、総鉄筋長約8kmにおよぶ他に類を見ない大規模な補強となりました。
  • 今回の「the現場」では、当時の面影を残すため、外壁や建物内部を保存しつつ行われた耐震改修工事の様子をご紹介します。

レンガ壁鉄筋挿入補強の施工概要

外観意匠を変えないように、壁体内に鉛直方向に削孔した孔に鉄筋を挿入し、モルタルで充填する工法。
耐震補強計画はコンクリート技術支援機構(ASCoT)の審査・評価を受けています。