UPDATE 19.May,2023 vol.29 佐藤俊斗さん ×
新宮崎県陸上競技場建設主体工事(1工区)

佐藤俊斗さん

1991年 東京都出身。幼少期から20年間打ち込んできた剣道を辞めて写真家の道へ。唯一無二の質感と色彩感覚を強みに、アパレルや広告、TV番組の撮影や連載記事の執筆をするなどジャンルを問わず幅広く活動。2022年8月に開催された「私が撮りたかった女優展vol.4」では女優の川栄李奈を撮り下ろした作品で各方面から大きな反響を呼んだ。同年9月には、11億人を超える人々が約4,250万作品の中から選出する「東京カメラ部10選」として日本の写真家10選の称号を獲得する傍ら、THE FIRST TAKEが手掛ける動画コンテンツ「FUKA/BORI」のビジュアル撮影担当、YOASOBI × USJ「ユニ春」タイアップレポート撮影を担当するなど音楽業界にも活動の幅を広げている。

Q1.今回使用した機材を教えてください。

SONY α7R IV, SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Art

Q2.どんな気持ちで、建設現場に入りましたか?

久しぶりにヘルメットを被り、ふと過去の裏方時代を思い出しました。

Q3.何を撮りたいと思っていたのか、教えてください。

職人さんたちの仕事に対する真っ直ぐな姿勢と想い、情熱を感じられるその一瞬を一つ一つ丁寧に残したいと思いました。

Q4.建設現場の第一印象を教えてください。

目の前に広がっていた景色からは、今から何が完成するのか全く想像もできない、不思議な光景でした。
早朝からの作業でかなりの冷え込みだったにも関わらず、職人さんたちのパワーと温かさを感じました。

Q5.撮影中に意識したことや、こだわりはありますか?

一つ一つの作業が連帯責任を伴う重大任務。職人さんの視線の先に極力入らぬよう俯瞰して切り取りました。

Q6.撮影前後で「建設現場」のイメージは変わりましたか?

まず建設現場の細かなイメージを頭に浮かべたことがなかったので、それぞれの作業シーンに新たな気付きがあり、とても興味深かったです。

Q7.写真を通して、どんなことを伝えたいですか?

職人さんたちの作業中の真剣な眼差し、生き様を感じられる力強い後ろ姿。
私たちが毎日当たり前に暮らす裏では、生活の基盤をつくるために汗水流して毎日作業している人がいるということを、私なりの視点で伝えられたらうれしいです。