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清水建設株式会社 東京木工場


このページは、トップページの中の連載企画の中の2012年の中のVol.18 市民講師として都立高校で木工技術を指導のページです。


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木の可能性を探る

Vol.18 市民講師として都立高校で木工技術を指導

2012年11月6日

清水建設 東京木工場では、2012年4月からの1年間、木工職人が市民講師となって、東京都立墨田工業高等学校で木工技術を教えています。

指導する対象は、同校の建築科3年生の6名。週1回の選択授業を受け持っています。授業にあたっては、学期ごとに取り組み課題を設け、1学期は、木工の基礎知識を学ぶ座学に始まり、鉋(かんな)や鋸(のこ)、鑿(のみ)などの手工具や工作機械の使用方法の指導、椅子の製作までを目標に、授業を行いました。

椅子の製作では、脚は木工旋盤(木材を回転させて、固定した刃で切削する工作機械)を使用して曲線に加工したり、座面と脚の接合は、ボール盤(穴を開けるための工作機械)を使っての丸穴の加工や、クリアー塗装(材料の素地が透けて見える無色透明の塗装)までを生徒の手で行いました。

2学期から3学期には、体育館の下足箱と演台に分かれて製作する予定です。これらを通じて、生徒たちに木の良さ、木工の楽しさや難しさ、心構えなどを伝え、将来の技術者育成に貢献していきます。

生徒の吸収の早さに頼もしさを感じています

担当講師:東京木工場 製作グループ 土屋 博

今回教えている生徒たちは、建築科とはいえ、木工に関しては知識も技術もゼロでしたので、何からどのように教え、どうアドバイスしていくか、ということに難しさを感じました。

授業では、単につくり方だけを教えるのではなく、自らの手でつくる楽しさ、そして、いかに綺麗に製品を仕上げるか、という点についても指導するよう心がけました。限られた時間の中での課題製作でしたが、授業を重ねる度に、生徒たちは木工への理解を徐々に深めながら、加工の腕を上げていき、全員が1学期の椅子製作を完成させることができました。

当然のことながら、手工具や工作機械の使い方が不慣れだった当初は、教えるこちらも、無事に課題を進められるか、機械を使う際の安全面は大丈夫かなど、不安を感じることもありました。しかし、想像以上に生徒たちの吸収が早く、アドバイスにしっかりと耳を傾け、真剣に取り組む姿勢に、頼もしさを感じました。

1年間の授業を通じて、東京木工場が継承してきた「木工」の伝統技術の一端を伝えるとともに、生徒たちが日本の林業や造作に興味を持ってもらえれば幸いです。

また、私自身も今回の経験で得た指導やアドバイスのノウハウを、今後、自分の後輩の指導に役立てていきたいと思います。


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