「清水建設東北支店新社屋」がWELL v2 pilot プラチナを取得

2022.08.24

「清水建設東北支店新社屋」は、2021年3月に竣工しました。本社屋は、1971(昭和46)年に建設した旧社屋の老朽化に伴い計画したもので、「省エネ」「事業継続」「快適性」を主テーマに設計を進め、旧社屋の解体を終えた2019(令和元)年11月に着工しました。規模は地下1階、地上6階、延床面積5,588m2です。

WELL認証は、2022年8月にWELL v2 pilot プラチナを取得しました。WELL認証の取得に当たり、各評価項目の要件を満たすため、さまざまな工夫を施しました。

設備面では、自然通風が可能な大きな窓開口、個別制御が可能な照明・空調、躯体蓄熱放射システム等を採用し、「高度な空気質」、「換気量の増加」、「輻射による温熱快適性」、「サーカディアン照明デザイン」、「高度な昼光アクセス」、「入居者による照明環境コントロール」で加点しています。「水質の一貫性」でも加点し、年4回の水質検査を行い、結果をホームページ上で公開しています。また、社員食堂においては、4種類の野菜および果物を提供するとともに、要件を満たす食事スペースの確保や食物に関する教育で加点しています。さらに駐輪場を整備し、シャワーやロッカーも設置されています。

一方、仙台は繰り返し大きな地震に見舞われている地域でもあり、2階フロア下に12基の免震装置を設置しています。建設地では最大震度5強の地震が想定されていますが、免震効果により執務階の揺れを震度階で2段階以上低減できるので、確実に事業継続性が高まります。また、太陽光発電と自家発電設備を連携させることで館内での非常時対応に必要な電力を72時間供給でき、かつ約2千人日分の水と食料、仮設資材などの備蓄を充実させるなど、震災対策活動に備えています。これらにより、「緊急時対応」で加点しています。