Event Report

A街区タワーが上棟

2022.04.21

2019年8月5日の着工から959日。約2年9ヶ月の時を経て、ついに高さ約330mのA街区タワーが上棟した。鉄骨総重量約13万t、総ピース数約6万6千に及ぶ、とてつもない物量の鉄骨工事が続いたが、4月21日に最後の鉄骨梁がタワーのてっぺんに架設された。

当日、上棟式が執り行われ、発注者である虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合の曲谷理事長をはじめとする関係者約90名が参列。上棟式、古くは工匠式と呼ばれ、工匠(大工の棟梁)らが、建物が無事に上棟した喜びと感謝を「建物守護の神」と「技術の神」に申し伝える儀式として始まったとされる。その儀式の仕上げが、建物の一番高い場所に取り付ける棟木に鋲を打ち込む所作であったことから、今日では最後の鉄骨梁を架設する日に合わせて上棟式が執り行われる。

式のハイライト「上棟の儀」では、大工の棟梁にあたるA街区建設所長の井上が鋲打ち(ボルト打込み)、清水建設社長の井上が鋲締め(ボルト締め)、再開発組合の曲谷理事長、森ビルの辻󠄀社長、日本郵政の増田社長が検鋲(検査)の所作を行い、皆で鉄骨に署名をした後、鉄骨梁が高々と吊り上げられた。その様子を見守ったそれぞれの胸には、熱い想いが込み上げていたに違いない。これまでの長い年月を思うと…。

以上