ヒトワザ! 編集後記
ついに麻布台ヒルズが街開きを迎えました。ようやくここまでたどり着いたかと思うと、嬉しいような安堵したような、複雑な気持ちになります。事務所からの帰り道に、街を行き交う人が立ち止まり遥か330m上空を見上げたり、写真を撮ったりしている姿を見ると、自分達が成し遂げた事の大きさを実感し、誇らしく感じます。
この世紀のプロジェクトがどのように竣工を迎えたのか。その軌跡を現場の進捗と共に公開し、建設業に対する理解を広く深めてもらおうとスタートしたのが「ヒトワザ」です。令和の時代、媒体として選択したのはもちろんウェブ。当初はアクセス数を聞くたびに一喜一憂していましたが、建設業の新たな情報発信のあり方として、大きな足跡を残すことができたと自負しています。長期にわたり本企画に尽力してくださった皆様、そしてヒトワザにアクセスしてくださった全ての皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
A街区
小竹知哉
B−2街区の着工以来、現場でのものづくりと並行してヒトワザの編集に携わることができ、とてもいい経験になりました。現場が竣工して、街びらきを迎えたことをうれしく思う反面、今回でヒトワザが完結するのは少し残念です。現場の進捗に合わせてヒトワザで紹介するトピックスも変わっていったので、だんだん建物が完成に近づいていくことを読み取ることができます。自分自身がその編集に深く関わっていたせいか、自分の子供がだんだん大きくなって手離れするって、こんな感覚なのかな?と想像しています。今後もヒトワザを読み返す度に現場のその時々の状況を思い出すことができると思います。子供のアルバムみたいなものですね!
今後はシンボリックな建物だけでなく、我々の仕事を広くアピールすることができればいいなと考えています。
B-2街区工事長
三嶋敬輔
土木工事担当者として、街開きを無事に迎えられたことをとても嬉しく思います。ヒトワザのTopicsやPhoto Galleryのコーナーで、都心の地下で展開した地下鉄接続通路工事や国道1号線を跨ぐ歩行者デッキの一括架設をはじめ、普段なかなか見ていただくことができない土木の風景を様々な角度から紹介してきたつもりでいます。感想はいかがでしたでしょうか。ヒトワザの編集に携わる機会を与えていただい皆様に感謝申し上げます。土木工事はまだ続きますが、この街の人々の生活を守るインフラ整備に携わることができたことを誇りに思うとともに、無事故・無災害で竣工を迎えられるように気を引き締めて残りの工事に臨みます。
土木工区工事長
金子貴博
麻布台ヒルズの街びらきを見届け、「ヒトワザ」の麻布台ヒルズ編が完結します。
「Webマガジン、なにそれ」の当方が編集担当に据えられ、「いつ立ち上げんだ」「コンテンツ決めが先だろ」と檄が飛び交うなか、2021年7月29日になんとか創刊。ホッとしたのは束の間で、月次の編集会議では「次号のテーマ、どうすんの!」の連続。綱渡りが続いた反面、編集会議を経るごとに、関係者のベクトルは着実に一致していきました。
コロナ禍あり、原宿サン・アド(代理店)の優秀なプロデューサーの急逝、編集予算の枯渇、等々、いろいろな出来事が想い起されますが、何とか乗り切ることができました。これも偏に編集に携わっていただいた皆様のおかげであり、感謝申し上げます。また、ヒトワザの編集にご協力いただいた森ビルの皆様に御礼申し上げます。編集担当以上にお気遣いいただき、本当にありがとうございました。
今後とも「現場から」の情報発信に努め、工事現場の仮囲を情報面から透明化していければ幸いです。
コーポレート・コミュニケーション部
今村秀夫