保存修理後の広島原爆ドーム

保存修理後の広島原爆ドーム

原子爆弾の投下で被爆した広島県産業奨励館は、「平和のシンボル」として1967(昭和42)年に保存が決まりました。劣化調査と補修方法の検討に協力した当社は、保存工事を担当しました。

建物は煉瓦造で窓などの開口部が多いため、非常に脆弱な構造でした。保存にあたっては、補修とともに構造補強も行う必要がありました。当社は、エポキシ樹脂注入工法を採用し、外観を変えずに工事を実施。

 

後の調査で、樹脂の経年変化による強度低下はみられず、この工事は以後に続く保存・補修・補強工事の基点となりました。