平成31年1月4日 年頭挨拶(要旨)

  • 経営

2019.01.04

清水建設株式会社
社長 井上 和幸

明けましておめでとうございます。年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

建設業界は、2020年東京オリンピック・パラリンピックを来年に控え、首都圏を中心に本格的な繁忙期を迎えています。一方、昨年発覚したオイルダンパーの検査データ改ざん問題により、建造物に対する社会の信頼は大きく損なわれています。こうした状況下においては、シミズグループとして、まずもって「確実な生産体制」を堅持するとともに、「顧客第一」「誠実なものづくり」を肝に銘じ、特に品質・安全・工程について「隙のない管理」を徹底していかなければなりません。

昨年を振り返ると、当社が独占禁止法違反で有罪判決を受けるという大変残念な一年となりました。現在、全社を挙げてコンプライアンスの再徹底に取り組んでいるところですが、5月に改元を迎える今年は、新しい時代の幕開けの年であり、当社においても新たな長期ビジョン、中期経営計画をスタートさせる重要な年となります。長期ビジョン、中期経営計画では、環境変化への対応力を高めるため、事業ポートフォリオの見直しや収益構造の多様化を視野に入れ、チャレンジングな目標を掲げたいと考えています。そして、コアビジネスである建設事業の事業競争力の強化を徹底追及するとともに、旺盛な事業マインドと適切なリスクテイクで、新たな事業の創造、ビジネスモデルの創出に挑戦する所存です。

そのためにも、今年は皆さんとともに、改革マインドとチャレンジ精神に溢れる社内風土の醸成、さらにはお客様と共に社会から評価される新たな価値づくりにも取り組みたいと思います。失敗を恐れず、勇気とスピード感をもって挑戦し続ける人たちが評価され、のびのびと働くことができる環境を創ることは何より大切です。そうすることが、「建設を極め(事業競争力の強化)、非建設領域(新たな価値)を切り拓く」こと、つまりシミズグループの持続的な成長につながるものと信じています。今年を、シミズグループが新たな成長ステージへ飛躍する元年とすべく、皆さんとともに業務に邁進していきたいと思います。

以上

【1月4日8時30分から本社シミズホールにて】

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