2018.09.03
清水建設(株)<社長 井上和幸>は本社シミズホールにおいて、常設公開講座「シミズ・オープン・アカデミー(SOA)」が今月開講10周年を迎えたことを記念し、10月12日に「ものづくりの現場から ~国立代々木競技場第一体育館~」をテーマに記念セミナーを開催します。国立代々木競技場第一体育館(1964年竣工)は、当社の代表的な施工作品の一つであり、また、丹下健三氏の手による設計で世界的にも知られています。2020年に向け、同競技場が再び社会の関心を集めていることを踏まえ、当社は同競技場をセミナーの題材に選定しました。
この記念セミナーでは、国立代々木競技場の建設時に構造設計を手掛けられた川口衞氏(法政大学名誉教授)に「構造設計の根幹を考える ~代々木競技場を例として~」と題した特別講演をいただくとともに、現在、耐震改修工事を担当している当社の工事責任者(毛利元康)が当該工事の概要について説明します。セミナー冒頭に上映する施工記録映像は、同競技場がいかに難工事であったかを物語ってくれます。なお、本日より当社ホームページで本セミナーへの参加を受け付けます。
SOAの開講は2008年9月に遡ります。青少年の理科離れやものづくり離れが懸念されるなか、当社は社会貢献活動の一環として、創業以来200年以上に亘りものづくりに携わってきた企業として、「ものづくりの楽しさ」や「建設の面白さ・奥深さ」を青少年に伝えることを目的にSOAを開講しました。今年で一つの節目となる開講10周年を迎え、受講生も5万人を超えました。
SOAのプログラムは、「ものづくりの現場から」や「夏休み高校生セミナー」をはじめとするセミナー、テクニカルツアー、各種見学イベントから構成されます。「ものづくりの現場から」は、当社の代表的な施工物件を題材にした講演を行うもので、学生、社会人を問わず受講することができます。これまでに、東急プラザ銀座、国立西洋美術館、歌舞伎座、東大安田講堂、コクーンタワーなどを取り上げてきました。毎夏開催する「夏休み高校生セミナー」には、全国から理科好きの高校生が参加し、建設やものづくりについて学びます。「テクニカルツアー」は、全国の中学、高校や大学などからの申し込みを受けて、年150~160回開催しています。2012年9月からは、不定期ながら海外の大学で出張講座も実施、ベトナムやシンガポールなど8か国12大学で開催実績があります。
当社は引続き、SOAのプログラムの一層の充実を図り、未来の建設業の担い手となる青少年の育成に貢献していく考えです。
以上
≪参考≫
シミズ・オープン・アカデミー開講10周年記念セミナーの概要
日 時 | 2018年10月12日(金)14:00~16:00(13:30受付開始) |
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会 場 | 清水建設株式会社 本社内 シミズホール (東京都中央区京橋2丁目16番1号) |
定 員 | 120名(参加費無料) |
プログラム (予定) |
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川口衞氏略歴
1955年 | 福井大学工学部建築学科卒業 |
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1955年 | 東京大学大学院入学、建築構造学専攻 |
1960年 | 法政大学工学部建築学科勤務 |
1964年 | 株式会社 川口衞構造設計事務所を主宰 |
1966年 | 工学博士(東京大学) |
1997年 | ドイツ、シュツットガルト大学名誉工学博士 |
1998年 | スロバキア、スロバキア工科大学名誉工学博士 |
2003年 | 法政大学名誉教授 |
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