平成29年1月4日 社長年頭挨拶(要旨)

  • 経営

2017.01.04

清水建設株式会社
社長 井上和幸

新年明けましておめでとうございます。今年もまた、新たな気持ちで新年を迎えられたことと思います。年頭にあたり、三つのことを皆さんにお話しします。

一つ目は、「現状に甘んじることなく、変革にチャレンジし、さらなる飛躍を目指す」ということです。企業を取り巻く環境はダイナミックに変化しており、改革の手を緩めるようでは、企業の持続的成長は望めません。変化の時代においては、現状維持の姿勢が最大のリスクと言えます。現在注力している生産性向上や働き方改革などの課題に対するここ2~3年の取り組みのスピードや深さが、5年後、10年後のシミズグループの飛躍のレベルを測るモノサシになります。こうした取り組みを加速化するとともに、グループの持続的成長に向けて、環境変化への感受性を高め、自由な発想で新しいことにチャレンジしていきたいと思います。

二つ目は、「真摯な姿勢と進取の精神でものづくりに取り組む」ということです。昨年も残念ながら、建設業界の信用にかかわる事案が相次ぎ発生しました。品質や安全の確保は、お客様や社会からの信用・信頼の礎であり、建設事業の生命線です。今一度気を引き締めて、基本に忠実なものづくりに真摯に取り組まなければなりません。その上で、進取の精神を以って、新しい技術・工法や機械・ロボット・ICTの活用・開発に取り組み、生産性向上・業務効率化を進めていくことが肝要です。

最後は、「経営資源・事業構造の多様化を進め、変化に強い体質づくりを図る」ということです。当社は、経営の安定化を図るため、事業構造・収益源の多様化を目指し、重点3事業や新規事業への取り組みに注力しています。シミズの将来に向けて、第2・第3の事業の柱をできるだけ早く確立したいと考えています。そのためには、性別や国籍といった個人の属性に関わらず、優秀な人材を確保・育成し、思考や価値観などの質的な多様化を進めていくことが欠かせません。こうした多様化の促進が、企業の活力や新しい発想、イノベーションの源泉となり、さらには働き方改革にも繋がるものと期待しています。加えて、シミズグループの協働を一層推進するとともに、異業種連携、産学官連携といった協業にも主体的に取り組み、外部の多様性を取り込むことで、変化に強い体質を構築していきたいと思います。

以上

【1月4日8時30分から本社シミズホールにて】

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