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ニュースリリース 2004年

2004.8.2
鋼管矢板基礎の継手を高耐力化した「ハイパージャンクション」
〜徳島東環状大橋第1分割建設工事の施工を完了〜

 清水建設(株)〈社長 野村哲也〉を代表とする共同企業体は、徳島県が事業を進めている徳島東環状大橋で、新型継手「ハイパージャンクション」を採用した鋼管矢板基礎の施工を完了しました。ハイパージャンクションは、大規模橋梁向けに開発されたもので、鋼管矢板の継手を高耐力化し基礎本体の剛性を高めることによって、基礎の平面寸法を小さくでき、コストの低減と工期の短縮を実現すると共に施工性の向上が図れるものです。

 鋼管矢板基礎工法は、鋼管矢板(継手の付いた鋼管杭)を井筒状に打込んで閉合し、その頭部をコンクリートで結合して基礎とするもので、特に水上において工期・施工性などに優れています。しかし大規模橋梁の場合は、ケーソン基礎などと比べると剛性が低いために大型化して、河川の流水を阻害するなどから、基礎の剛性と支持力を高め、小型化することが課題でした。

 そこでJFEスチール(株)、清水建設(株)、(株)大林組は、大規模橋梁に適した新型の鋼管矢板継手を開発しました。ハイパージャンクションは、せん断耐力を従来の10倍に高めており、これを使用することで、基礎の剛性が高くなり、地震時の変形量を抑えることができると共に、基礎の平面寸法が大幅に小さくなります。鋼管矢板基礎工法がケーソン基礎や地中連続壁基礎に近い剛性を持つことができます。

≪ハイパージャンクションの特徴およびメリットは、以下のとおりです≫

(1) 継手管径を従来の165.2ミリから267.4ミリに拡大し、内面に突起が付いている鋼管(内面縞鋼管)を使用して、強度60N/mm2の高強度モルタルを注入しています。これにより、設計で用いる継手のせん断耐力は2.0MN/mと、従来に比べて10倍に向上します。
(2) 軟弱地盤などの大規模橋梁基礎においては、ケーソン基礎に比べ2割程度のコストを低減できます。
(3) 基礎の平面寸法が小さくなることで、鋼管矢板の本数が減少し、大規模橋梁基礎において2割程度の工期が短縮します。
(4) 継手管径の拡大により継手内部の排土ならびにモルタル注入の施工性が向上します。

 徳島東環状大橋は、徳島県が進める徳島東環状線整備事業のうち吉野川を渡河する橋梁で、河口から1.8km上流に位置する橋長1,291m、橋脚14基の大規模道路橋です。清水・亀井・共立JVは、本橋梁の鋼管矢板基礎の内3基を施工しました。これらの基礎は22m×4.9mの超偏平形状の鋼管矢板基礎構造であり、従来の鋼管矢板継手では短手方向の耐力が不足したため、ハイパージャンクションが採用されました。今回施工した鋼管矢板は直径1.2m、長さ55mの大口径かつ長尺で難易度の高い工事でしたが、厳しい施工管理のもと高い精度で工期内に完了しました。

 今回の工事実績を踏まえ当社は、今後もハイパージャンクションの長所を最大限に活かせる大規模橋梁基礎の建設工事などに対し、積極的に事業者に提案していく方針です。

以 上

《参 考》

工事概要

・工事名称 街路工事・緊急地方道路整備工事合併(一部債務負担)
徳島東環状大橋下部工 第1分割建設工事
・工事場所 徳島県徳島市住吉6丁目〜川内町鶴島
・発 注 者 徳島県 県土整備部
・施 工 者 清水建設・亀井組・共立経常建設共同企業体
・工  期 平成15年3月21日〜平成16年6月30日
 
「ハイパージャンクション」を使用した橋梁基礎の施工概要図 「ハイパージャンクション」を使用した橋梁基礎の施工概要図
東環状大橋の施工状況 東環状大橋の施工状況                
※鋼管矢板打込作業
完成した東環状大橋の基礎 完成した東環状大橋の基礎

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